Lingua furanca.

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キョソ
初夏になると、どうにも世の中色々なことが芽吹きすぎて、社会の流れがわからなくなる。五月病が鬱だとすれば、六月病は時間に流されて自分を見失うってところだ。かくいう自分も何がおきているかさっぱりわからない。テレビで陰鬱な事件と能天気な芸能ニュースがごっちゃになっているこの社会、気が付けば自分だけ置いてけぼりにされていったような気にすらなってしまう。
しかし、そんなことを考えるヒマなんてないんだなこれが。なんせ、うちの団長さんはいつもご機嫌斜めで、急に気分を変えてしまうからだ。今日もそんな山の天気みたいな団長さんの突発的な思いつきで、呼び出されちまった。
 
●法律を作ろう!●
ハルピ「うーん、うーん。うーーーーん。」
キョソ「なにやってんだハルピ?」
ハルピ「いやねSQS団が世界に羽ばたくためには、まず大切なことがあると思うの。」
キョソ「(またか…)うんうん、それでなんだ?今度はマンガでも描くのか?ゲームでも作るのか?」
ハルピ「何言ってるのよ、小さいわね。そんなだからキョソはキョソのままなのよ!」
キョソ「(いや、そりゃおれはキョソのままでいいんだが)んじゃなんだ?」
ハルピ「法律を作るのよ!」
キョソ「…はあ。」
ハルピ「何よその顔。できないとでも言いたげな顔ね?」
キョソ「(できないだろう、常識的に考えて!)まあ、そんなところだな。んで、どんなのがいいんだ?」
ハルピ「それがねえ…思いつかないのよ。私としたことが!六法全書も全部さっき読んだってのに!」
キョソ「ええっ、まじで全部読んだのか?!んで、なんかわかったか?」
ハルピ「面白くないわよね。」
キョソ「…あれって楽しんで読むものなのか?いや、楽しみ方はいっぱいあると思うぞ?それについて考えるとか。」
ハルピ「でも、どこにも『新しい法律を作りなさい』っていう法律がないのよ!ありえないわ!」
キョソ「(…そんなものがあったら、世の中無限に法律ができてしまうわ。ってか栗饅頭?)」
 
●法律なんていらない●
ハルピ「ねえ、ユギ、あなたはどう思う?どんな法律つくれば、わがSQS団は世界に羽ばたけるかしら!」
キョソ「(いや、なんで法律で世界に羽ばたくのかがわからんが。)」
ユギ「人間の考えている法律というものには興味がある。時々それについて考えることがある。」
ハルピ「うんうん、それでそれで?」
ユギ「なぜ法律があるのか、私には理解できない。」
キョソ「なぜって、そりゃ、ないと困るだろう?」
ハルピ「そうよねえ。なかったら世界はめちゃくちゃで、SQS団も困るわ!」
キョソ「(いや、後半はよく分からん上に、説明になってないと思うが)」
ユギ「法律というもの自体、まるで人間不信だから作っているように感じる。原則を守りさえすれば、法律なんて最小限ですむはず。」
キョソ「…ふむ、なるほど、一理あるな。」
ハルピ「なになに?どういうこと?わけわかんないわ」
キョソ「んー、そうだなあ。たとえばだ。『人を傷つけてはならない』という原則があるとする。それをみんなが本能レベルで頭に刻み込んでおけば、犯罪は起こらない、ってことだ、と思う。」
ハルピ「ふーん。なんかいまいちわからないんだけど。」
ユギ「人間は自然と食事をする。自然と睡眠をとる。自然とセックスをする。それと同じように『人を傷つけない』というのを基本として刻み込んでおけば、犯罪なんて思いもしない。『人を愛する』なら、さらに犯罪はおろか、すべての法律は不要になる。」
ハルピ「えーっ、法律なし!?そしたら、みんなが泥棒したり殺人したり、地球がめちゃめちゃになるわ!明日の私のご飯も誰かにとられちゃうわ!」
キョソ「(それはお前の都合だろうが)まあ、愛だのなんだのってのはよくわからんけど、動物の親が子供を守るような感じで本能的にすりこまれていれば、殺したり傷つけたりはしないわな。もっとも、人間も最近は子供を傷つけてるから、微妙なところではあるが。」
ハルピ「あ、うん、そうね…ニュースで見たわ。でもね、だからこそああいうのを取り締まるために法律が必要なんじゃないかしら?もっとたくさん法律を作って、たくさん取り締まればいいのよ!死刑よ死刑!」
キョソ「お前、極端だなあ・・・。」
ユギ「芽を摘み取るよりも、芽が生えないように考えるべき。そこは法律以前の人間の原則の部分。」
キョソ「まずは地盤から、か。それがうまくいけば、刑罰だけじゃなくて、人のプラスになることも自然と身に付く。そうすれば法律は飾りで、最善の道が見つかる、ってことだな。」
ユギ「そう。」
キョソ「なんとも宗教的な話だな。だがまあ、真実かもしれん。」
ハルピ「なら、『原則を守れ!』っていう法律を作りましょう!これでSQS団の発展も間違いなしだわ!」
キョソ「いや、お前なんにもわかってないだろ…」
 
●新しい法律●
ハルピ「結局今日も何も変わらなかったわね。つまらないわ。法律はもう飽きたし。」
キョソ「って、はやっ!…まあそんなこったろうと思ったよ。」
ハルピ「世界を変えるのって意外と厄介ねー。なんだか、法律を増やしても何にもいいことおきない気がしちゃったわ。」
キョソ「まあ、そうかもな。そんなもんかもしらん。」
ハルピ「どうして人間ってこんなに勝手なのかしら。頭に来ちゃうわ。むー、イライラする。ちょっとキョソ、ジュース買ってきて!」
キョソ「なぁっ!…ってか、勝手ってお前がいうか!」
ハルピ「あ、思いついた。」
キョソ「うん?」
ハルピ「一個だけ私が法律を作るわ。いいわね、キョソ、守るのよ?」
キョソ「また勝手なことを言い出しおってからに。んで、なんだ?」
ハルピ「それは、その…私のこと置いてきぼりにして、ユギと二人で話に夢中にならないこと。やぶったら死刑!いいわね!」
キョソ「な、なんだそりゃ?」
ハルピ「二回は言わないわ!いいわね!」
キョソ「ふぅ、はいはい。」
 
この時、まさかそれが部室の外に張り出されるとはこのオレですら思いもしなかった。
やれやれ…。
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