Lingua furanca.

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石造りの冷やりと 自然に湿気が調整された
薄暗い部屋の中に一人の男がいる。
蝋燭の炎でゆらゆらと男の影が揺れている。
地下牢を思わせる壁一面に
様々な仮面が雑多に飾られている。
男の手が伸ばせそうな位置に
きらびやかだが どこか虚構めいた仮面
仮面舞踏会でつけるような 目の周りだけを覆う仮面
地味ではあるが 味があり生を感じる仮面
中国の祭に使うような 頭をすっぽりと覆う仮面
のっぺりと 何も描かれてない仮面
が飾られている。
壁の高い位置には
埃をかぶった 長い間忘れ去られた仮面や
額に入り 大事に補完された仮面が、
床や机には
作りかけのまま放置された仮面や
壊れてしまった仮面がころがっている。
仮面の種類、表情は様々であるが
どれもどこかしら男の面影がある。
男は「lastline」と書かれた 味があり生を感じる仮面を手に取り
おもむろに被る

最終防衛ライン2

一しきり楽しんだ男は仮面を外す。
しばし仮面の織り成した物語の余韻にひたる。
はっと我に返り 現実に引き戻される。
どうやら時間のようだ。
男は、仮面を元に戻し、席を立ち部屋を出る。
部屋の出入り口に 古い大きな戸棚がある。
使い込まれ 古い木の臭いのする観音開きの戸棚である。
男が戸棚を開けると
そこには先ほどの仮面達より幾分男の顔に似た仮面が
整然と並んでいる。
男はその中の一つから
生真面目な表情をした
「仕事」と書かれた仮面を被り外へ出て行った。
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