Lingua furanca.

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 僕の出番は後の方、みなさん、お題は知っていると思いますが、おさらいしましょう。りんふら・the・sixteen、今回のお題はうぃんぐさんから「コメントとトラックバックについて」です。前置きなんですが、コメントとトラックバックはブログにしかない機能です。自然とブログ論と重なる部分もありますが、ご容赦下さい。

 ではでは、最初に、それぞれの機能を振り返ってみましょう。まず、コメントというのは、ブログに載せられたエントリに閲覧者がコメントを書き込める、という機能です。エントリの構成単位、どこからどこまでが一つのエントリか、というのは管理者が決められます。例えば、あるブログに載せられた「無断リンク・ヤンキー論争」のエントリを読んだ人は、「賛成です」や「言い過ぎじゃないですか」などを書き込むことができるのです。

 お次は、トラックバックです。トラックバックというのは、非常にコメントに近い性質を持った機能だ、と個人的には思っています。トラックバックとは、あるエントリに対して別のエントリへのリンクを張らせる、という機能です。リンクを張らされる方は基本的にトラックバックを止めることはありません。システム的には可能ですが、送られたトラックバックは受け止めることが慣習化しています。例えば、あるブログに載せられた「ニコニコ動画の著作権侵害」のエントリを読んだ人は、「ごもっとも」や「いや、それはおかしい」などのエントリを自分のブログに載せ、トラックバックを送ります。すると、最初のニコニコ動画のエントリから自分の感想エントリに対してリンクを張らせることができるわけです。

 コメントとトラックバックが達成する結果はよく似ていますが、両者を比べた場合、どちらにもメリットとデメリットがあります。まず、コメントのメリットは、閲覧者が気軽に書き込める点です。トラックバックはブログからブログに対する機能ですから、書き込みたい人間がブログを持っていなければいけません。誰もがブログを運営しているわけではないですし、書き込みたい感想と普段ブログに書いている内容の方向性が違うと書き辛いということもあります。

 逆に、コメントではあまりに長い文章や主張の激しい文章は敬遠される傾向にあります。幾ら感想を書き込めるとはいえ、そこは自分とは別の方が管理するスペースです。分量の多い文章は相手を困らせてしまいますし、元々の文章とは主旨の違いすぎる文章も嫌がられます。そういった場合は、自分自身のブログに書き込んで、相手にトラックバックを送って、「私はこう考えましたよ」と伝える方が無難です。

 こうしてみると、コメントやトラックバックは使い分けすることによって、相互補完的な働きをして、とても良い結果を生み出すように思えます。これは理論上は確かにそうなのですが、実際にブログを運営してみたり、二つの機能を使ってみると、必ずしも良いことばかりの機能ではないことが分かります。

 例えば、「真性引き篭もり/entry:Twitterの素晴らしさはBlogから合法的にコメント欄を取り除いたという一点に尽きる。」という記事があります。コメントやトラックバックという機能は、本来は管理者だけのものであるスペースに対して閲覧者が介入できてしまう。Twitterは管理者のスペースを守ることができるので、人気がある。大まかに要約しますと、以上のようになります。

 僕はこの論理がTwitter流行の理由を説明できているとは思わないのですが、コメントやトラックバックに対する意見には納得しています。本来管理者とそのスペースは一対一の関係であり、管理者の意思のみがスペースに反映されていました。

 端的にいえば、サイト運営者はエゴイストなのです。その程度には大小ありますが、どんな管理人も必ずエゴイストな側面を持っています。ですから、無料で借りたスペースといえども、そこに自分の認めないデータは置きたくないのです。

 コメントという機能は、閲覧者の感想を管理人に届ける手段としては優れています。しかし、誰とも知らない人間の感想を、自分のサイト内に置けてしまうことを、全面的に肯定できる管理人はそう多くないでしょう。

 また、あるサイトから別のサイトにリンクを張るという行為には、責任が生じます。例えば、僕がDiary of Hopeless Sinnerからブラクラサイトにリンクを張った場合、僕には閲覧者のパソコンを危険に晒した責任があります。

 しかし、トラックバックは管理者以外の人間が勝手にリンクを張らせることができます。例えば、閲覧者が勝手にブラクラブログへリンクを張ることができてしまうのです。管理者の預かり知らぬところで、勝手に責任を伴うような行為をされているわけです。

 ただし、無条件に外部のデータを置けてしまうことは、やはりデメリットだけでもないのです。「「404 Not Found」と、弔辞としてのSBM」という記事があります。ネット上では、更新停止と死は非常に近いものです。それは事実としての死ではなく、我々が観測できるデータがなくなったことをもっての死です。Social Book Markを使えば、そういった「死」んだサイトに対して、コメントを書き加えることができる、というのが大まかな要約です。

 文章量の都合上、SBMの説明は省略します。ただ、これと同じことが、コメントやトラックバックにも言うことができます。コメントやトラックバックを使えば、「死」んだサイトに対して閲覧者が言葉を添えることができるのです。例えば、2chまとめブログでも人気のあったすべらない名無しの最後のエントリ、「すべらない名無し | 1/3247」には、1000件ものコメントが寄せられています。

 仮に、閲覧者が介入できる余地をなくしてしまっていたら、こうした現象も起きることはないでしょう。おそらく、周囲の管理人が自分のスペースにコメントを残し、それも時間と共に流れていくのみです。

 コメントやトラックバックを開放することで、無用なトラブルを引き起こすこともあります。対処に困るコメントやスパムトラックバックもしばしばあります。それでも、コメントやトラックバックは管理者と閲覧者、時には閲覧者同士の交流を生み、そこから生まれる新しい何かがきっとあるでしょう。
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