Lingua furanca.

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「おじーちゃん、コッチコッチ。」
目に入れても痛くない、かわいい孫達が私の手を引っ張っている。
「そんなに急がなくても映画館は逃げないぞ」
さすがに、もう子どもの元気には勝てないのか、ゆっくり歩くようせかす。

着いた映画館は、夏休みということもあって親子連れや学生が多い。
この風景だけはいつになっても変わらないものだと思いながらチケットを購入する。
大人1枚、子ども2枚。

私が子どもの頃もこの映画を見た。
娘が小さい頃もこの映画を見せた。
そして今、孫を連れて見に来た。

「アンパンマン」。

いつの時代でも子ども達のヒーロー、アンパンマン。
ブーという映画が始まる合図が鳴り、子ども達は目を輝かせている。
オープニングも、昔から変わらない。

 なんのために 生まれて
 なにをして 生きるのか
 こたえられない なんて
 そんなのは いやだ!

子ども向けの定番アニメのオープニングにもかかわらず、
どうしてこうも哲学的な歌詞なのだろうか。

 今を生きる ことで
 熱い こころ 燃える
 だから 君は いくんだ
 ほほえんで

おそらく、この子達はまだ“今”しか生きていないだろう。

 そうだ うれしいんだ
 生きる よろこび
 たとえ 胸の傷がいたんでも

胸の傷が痛むのは回避不能ですか?
できるなら、そんな傷を負ってほしくないなと
一人つぶやきながら、私は目を瞑ってしまう。

Zzz...





別の日、娘夫婦にこんなことを言われた。
「たまには夫婦水入らずで映画でもどうですか」
そうか、今日は私たちの結婚記念日か。
「そうだな、たまには映画もいいだろう」
そう言って、ばーさんを連れて映画館へと向かった。

「何か見たいものはあるかい?」
「じーさんにまかせるよ」

そう言われても、もともと映画に詳しいわけでもなく、
ましてや流行りの映画なんてサッパリ分からない。
仕方なく、窓口のおねーさんに
「落ち着いて見れる映画、何かあるかい」
と聞いて、すすめられたものを見ることにした。

恋愛モノのようだったが、最後の方で寝てしまい
「もう終わりましたよ」とばーさんに起こされてしまった。
これはまずいと思ったけれど、なぜかばーさんは笑顔だった。
おかげで、映画の内容よりも
起こしてくれたばーさんの笑顔の方を覚えているほどだ。

「寝てしまってすまんな」
「あなたは昔からこうじゃないですか」
「・・・・」
「・・・・」
「また来年も二人で来ような」
「そのときは、自分で映画を選べるようになっていてくださいね」

その日のばーさんは、ずっと笑顔のままだった。





定年を迎え、会社に行かなくなった私。
相変わらず大好きなインターネットで動画を見ている。

最近の流行は [おじいちゃんホイホイ] というタグで、
私が学生時代に流行った動画が並んでいる。

その動画の一つに「キッズリターン」という映画があった。

 :.
 ::::..
  ::::...         「俺たちもう終わりかなー?」
   ::::...
   ::::... ∧_∧_∧
    ::::.(∀・( ´Д`)
   r -(  ( O┰O      「ばかやろー。
  ..::ii'⌒< <  ) 冊冊〉       まだ始まっちゃいねーよ」
  ::'、__,,l!しし(_)l!lJ´
          '、__,l!j


何度見ても、一からやり直してみようと思えるシーンだ。

私はまだ60歳。
定年を迎え、第二の人生ははじまったばかりだ。
何かを始めるなら今しかない!

私はかつての仲間達にメールを送った。


「おめーら、Lingua furanca.再開すっぞ!」
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