Lingua furanca.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
これは誰かに読ませようというようなお話ではないので適当に文字を置いておく。私が山本安心トラベルという宇宙旅行会社でアルバイトをしていた頃の話。アルバイトといっても、実際は旅行中の宇宙船に拾われただけで、住み込みで手伝いをしているようなものだ。手先の器用さがこんなところで人の役に立ち、身を立てることになるとは思ってもいなかった。起用に生んでくれた親に感謝感謝。その宇宙船はいろいろな宇宙旅行を取り扱っていたのだが、中でも私が印象に残っているのは遺跡ツアーだった。こんなボロい船でボロいものを見てまわるツアーの何がおもしろいのだろうかと疑問に思った私は、最初に船長がそのツアーを企画したときに文句を言った。「キャプテン、そんなツアーじゃ人が集まらないですよ。宇宙ってのは最新鋭の技術を使っても安全に航海するだけで精一杯だというのに、遺跡だなんて考えられないっすよ。そんなんだったらアキバ星のメイド喫茶ツアーやりましょうよ」。言ってはみたものの、一度決めたことを取り消すようなキャプテンでもなかったので、強引にツアーをやることになるのだが。あらかた、遺跡ツアー中に自分でお宝を発見して一攫千金でも狙っているのだろうと考えているのだろう。キャプテンの考えていることは金か娘のことだけだろうし。そんな感じで渋々ツアーの宣伝をしているのだが、予想通り客はこない。埴輪の被り物でのチラシ配りに飽きた頃、キャプテンが大騒ぎで帰ってきた。ライバルのコスモロード社でも同じようなツアーを始めたとかで、客がどんどん取られているという。しかも、そのお嬢さん社長がウチの添乗員に「ウチの遺跡ツアーに一緒に行ってあげても良くってよ。」「べっ、別にアンタと一緒に行きたいってわけじゃないんだからっ!ただ、チケットが一枚余ったからアンタにくれてあげても良いかなって思っただけよ」とか言ってる。昔はこういう女をツンデレとか言ってもてはやした時代があったそうだが、遠くから見ている分には、素直じゃないだけでめんどくさい女だなぁとしか思えない。そんなドタバタ日常劇を繰り返しているうちに、やっとツアーに応募に来た人がいたので出かけることになった。この日のために、船の点検も毎日欠かさず行っていた甲斐があったというもの。キャプテンが急いで出るぞということで、出発前の点検はほとんどできずに出ることとなった。見送りに来た人も何人かいたが、彼らは揃えて「ツケ払え~」「金返せ~」と叫んでいる。キャプテン…。まぁ、そんな出発でもツアーは順調にすすめることができた。途中、マルカン星に寄ったときにライバル社と遭遇してひと悶着があったが、その辺はご愛嬌。あとは地球に戻るだけだった。しかし、そのとき事件は起きた。宇宙空間の移動に使っていた次元トンネルが故障したのか、地球とはかけ離れた場所に存在する辺鄙な星にたどり着いてしまったのだ。その星の名は、りんふら星というそうな。船の点検が必要ということでその星におりたところ、そこには素晴らしい遺跡が存在するととのことで、ここの遺跡も巡ろうということになった。通常、遺跡と言えば建築物や道具などが多いが、この星の遺跡には本やCDが多い。専門家の話によると、当時は自分の大事にしている本やCDを持って墓に入るのがならわしだったらしい。時代背景的に、当時は法整備もなっていなかったと言われていて代表者が集まって一つずつ法律を出し合ったりしたこともあったと言われている。実に謎の多い時代だ。しかし、発見された書籍やCDはどれも質の高いものばかりで、書籍が発掘されればベストセラー、CDが発掘されればオリコン1位になるのが当然で、多くの遺跡発掘家が一攫千金を求めて今も集まるらしい。という話を聞くや否や、キャプテンは遺跡を掘りに向かっていた。お金の話を聞くといてもたっていられない性格はどうにかならないものかと思いつつ、私は船のメンテナンスをすることにした。そしてメンテが終わりかけた頃、遠くからキャプテンの大きな声が聞こえてきた。

「遺跡見つけたぞーっ!」

おいおいそんな簡単に見つかるものでもないだろうと思いつつ、声のするところに行ってみると本当に見つけていたのだからこれまたビックリ。まなめという人の墓から見つけた一枚のCDは1億ルークで売ることができた。大金でほくほくのキャプテンは私に「船は直ったか」と聞くので「あとは燃料を補給するだけだ」と返した。そして燃料屋に行ったのだが、なんと地球に戻るまでの燃料代が1億ルークもかかるという。まぁ、想定どおりのオチだったがそれはそれでおもしろい経験だった。今、そのCDを聴きながらキャプテンのことを思い浮かべている。・・・これって恋かな。いや、この曲のせいだろう。

グレイテスト・ヒッツ
ダン・フォーゲルバーグ
ソニーミュージックエンタテインメント (1997/07/21)
売り上げランキング: 495287
スポンサーサイト

これは良いYAT安心!宇宙旅行

2007.07.04 23:57 URL | #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://linguafuranca.blog97.fc2.com/tb.php/75-03750a94

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。